その男、小悪魔につき。【停滞中】
全ての会議が終わり、予算報告の処理をする仕事が始まった。
今日は何だか体が怠い。
「彩月っ、おっはよ~!」
「おはよ、真緒。今日は随分と元気じゃない?」
「うふふ。今日はねっ、合コンよ、合コン!」
あぁ。
言われてみればいつもより念入りにメイクしてるような……。
「頑張ってー。じゃ、またあと……うぐっ」
別れ道で別れようとすると、後ろから首根っこをぐいっと掴まれた。
「ちょっ……何すんの!」
「彩月さ~、最近櫻井くんと上手くいってないでしょ?」
狙い済ましたような瞳で図星をつかれ、言葉を詰まらせる。
「それは……」
「じゃあ彩月も今夜の合コン出席の意向でー!」
「そんな勝手に……」
誰かに聞かれていないか辺りを見渡すと、丁度三メートル程先を千尋くんが歩いていた。
「はい!強制参加ね。じゃあ18時に下で集合~!」
じゃね~、と真緒はスタスタと歩いて行ってしまった。