その恋、取扱い注意!番外編(旧題 幼なじみは取扱い要注意)
「危ないだろ」
「じゃあ隣に座ってね」

ミミは身体をずらして、空いた席を手でトントンと叩く。

はぁ~。お前の手を挟むかと俺がどんだけひやっとしたか、わかっているんだろうか。

「はぁ~~~~」

これみよがしに大きなため息をつくと、仕方なくミミの隣に座った。

座ってから視線を感じてバックミラーを見ると、にやける父さんの目と目が合う。

「湊もミミちゃんには敵わないな~」

そこへ母さんが助手席に乗り込んできた。

「さあ行きましょう」

シートベルトを締めた母さんは、上機嫌に父さんに合図した。

うちの車の後から安西家の父さんが運転する車が付いてくる。

ミミは後ろを向いて手を振ったりと忙しい。

休日のショッピングモールの駐車場待ちにうんざりすること30分。ようやく空いている駐車スペースを見つけて車が停まった。

「混んでるわね。湊、ミミちゃん、迷子にならないようにね?」
「はーい」

ミミは元気に返事をする。
< 52 / 62 >

この作品をシェア

pagetop