その恋、取扱い注意!番外編(旧題 幼なじみは取扱い要注意)
その元気さが危ないんだよな。

「湊―、手をつなご」

手を差し出されて、仕方なく差し出す。ここで手を出さないと、ミミの不機嫌は帰るまで続くかもしれない。いや、明日学校へ行く時も文句を言い続けるかもしれない。

「湊のママさん、これで迷子にならないから」
「そうね。そうしていれば大丈夫ね」

母さんも目尻を下げて相槌をうっている。

安西家と合流し、ぶらぶらとショッピグモールの中を歩く。お目付け役の美加姉が俺たちと並んで歩く。中学生の美加姉はミミのような甘えっこじゃなくしっかりしている。

「ママ、駄菓子屋さんに行きたい」

親たちは服を買ったり、小物を見たり楽しそうだ。

つまらないのはくっ付いて回る俺たち。いや、ミミだ。

「駄菓子屋さんに行きたいの?」
「うん! あそこにあるでしょ?」

ミミは真ん中の吹き抜けの向こう側にある駄菓子屋を指さした。

「じゃあ行ってきなさい」

ミミの父さんが1000円札を美加姉に渡している。

「3人で平等にな」
「はーい」

駄菓子はあまり好きじゃないが、俺も一緒に買えってことだ。
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