その恋、取扱い注意!番外編(旧題 幼なじみは取扱い要注意)
ふたりの口げんかに口を挟まずにいると、テーブルの側を通った女の人がハンカチを落とした。

「あ、落としましたよ」

俺は立ち上がって床に落ちたハンカチを拾って、持ち主に渡す。

「ありがとう。お嬢ちゃん」

お、おじょうーちゃんっ!?

にっこり笑ってお礼を言う女の人に絶句していると、隣に座るミミがクスクス笑う。

返事も出来ずにいると、女の人は去っていった。代わりに年配の女性店員が注文を取りに来た。

「あなたたち可愛いわね~ やっぱり女の子っていいわー」

店員の言葉に、俺はテーブルに突っ伏した。

どこをどう見て俺が女に見えるんだよ!

「湊―ドンマイ」

ミミがケラケラ笑いながら、伏せる俺の肩をポンポン叩く。

「あら? どうしたの?」

まだ注文を取り始めていない店員は不思議そうな声を出した。

絶対に言うぞ!

俺はむっくりテーブルから顔を上げた。
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