上司のヒミツと私のウソ
でも、本当に知りたかったのは。
私が本当に知りたいのは、矢神の気持ちだ。
翌朝、私は普段より二十分以上も早く出社して、屋上で矢神を待った。
けれど、いくら待っても矢神は現れなかった。
執務室に下りて彼のデスクを確認してみたけれど、パソコンの電源は入っておらず、姿も見あたらない。
始業時刻が過ぎても矢神が来ないので、私はたったいま気づいたというようなそぶりをして、安田に「矢神課長は?」と聞いた。すると、安田は呆れたような顔をした。
「関西に出張。十日の夕方に帰社するって、連休前にいってたじゃない」
私はあっと短く呟いて、イントラネットの矢神のスケジュールを確認した。たしかに十日まで出張になっている。
そういえば連休前、突然出張が決まったとかなんとかいっていたような気がする。
ようやく思い出した私は、ほっとしたようながっかりしたような、複雑な気分になった。
昨夜はほとんど眠れなかった。
私が本当に知りたいのは、矢神の気持ちだ。
翌朝、私は普段より二十分以上も早く出社して、屋上で矢神を待った。
けれど、いくら待っても矢神は現れなかった。
執務室に下りて彼のデスクを確認してみたけれど、パソコンの電源は入っておらず、姿も見あたらない。
始業時刻が過ぎても矢神が来ないので、私はたったいま気づいたというようなそぶりをして、安田に「矢神課長は?」と聞いた。すると、安田は呆れたような顔をした。
「関西に出張。十日の夕方に帰社するって、連休前にいってたじゃない」
私はあっと短く呟いて、イントラネットの矢神のスケジュールを確認した。たしかに十日まで出張になっている。
そういえば連休前、突然出張が決まったとかなんとかいっていたような気がする。
ようやく思い出した私は、ほっとしたようながっかりしたような、複雑な気分になった。
昨夜はほとんど眠れなかった。