藍い月と…


『ごめんね暁

アタシそうゆう知識ない』


罪悪感で押し潰されそうに

なるけどバレる訳には行かない

アタシは少し苦笑しながら

だけど暁との目線を外さず言った


「そうか…」


『…暁?』


「ん?」


『何でそんな顔をするの?』


アタシに知らないと言われた暁は

途端に寂しそうな顔を見せた

でもそれはほんの一瞬

その一瞬をアタシは見逃さなかった

だから気になった、

どうしてそんな顔をするのかを

アタシの言葉に暁を含め

此処に居るみんなが驚いたという顔をする


『暁だけじゃない

どうしてみんなはそんな

寂しそうな顔をするの?』


そう、暁だけじゃなく

此処に居るみんなが寂しそうな顔をしていた


『どうして?』


何でそんな寂しそうなの?




< 128 / 183 >

この作品をシェア

pagetop