焦がれて
変わっていくことへの不安、
不安から逃れるため冷たい床に手を添える
このまま床に体のすべてをくっつければ床と一つになれるような気になる
静寂が、現実からの逃げ道を作り出してくれている気がした
静寂の世界は終わりを告げる
「体調わりーの?」
上から降り注ぐ声によって
上を向けばいつの間にか目の前に立つ田嶋くん
「…」
「肩、貸そうか?」
目の前にしゃがみ込む田嶋くんに近くなった顔
霞がかってた意識がクリアになっていく
「だ、いじょうぶ」
こんな近くで初めて見た