焦がれて



そんな顔で見んな?




「仕方ないじゃない」


声が震える



「え」



「好きなんだもん。しょうが無いじゃない!」


今度は目を逸らさずに心の中をすべて吐き出す


息を呑むの音が聞こえた気がした



「でも言ったって仕方ないって!わかってたからっ」



勝手に溢れてくるのは涙と変わっていたはずの想い



「わかってたから、言わなかったのに…っ」



涙なんか見せたくなくて顔を塞ぐ



蓋されていたはずの、あの真っ赤な想い




「田嶋くんはズルい」


溢れてくる言葉と気持ちは止められない



「こんなこと言わせて」


違う、ホントは分かってる



「そっとしといてくれたら」



我慢できなかったのは



「忘れてショウヘイ君のこと好きにっ」


私だから



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