とけていく…
今度彼が向かった先は、病院だった。
涼は義郎と一緒に住む予定だったが、義郎が思っていた以上に容体が思わしくなく、入院を余儀なくされてしまったのだ。
いつもの病室に顔を出し、椅子に座る。
「親父」
軽く目を閉じていた義郎に声をかけると、彼は光がさしたように顔をほころばせていた。
「おぉ、来たのか」
「渡すものがあるんだよ」
そう言って、彼はカバンのサイドポケットから、チケットを取り出した。
「コンクールのチケット。絶対… 見に来いよ」
サイドテーブルに二枚、チケットを置いた。
「楽しみにしてるよ」
穏やかに微笑む義郎をそ見ると、病室を去った。そして最後の目的地に向けて、陽炎で揺れる暑い気温の中、歩き出した。
涼は義郎と一緒に住む予定だったが、義郎が思っていた以上に容体が思わしくなく、入院を余儀なくされてしまったのだ。
いつもの病室に顔を出し、椅子に座る。
「親父」
軽く目を閉じていた義郎に声をかけると、彼は光がさしたように顔をほころばせていた。
「おぉ、来たのか」
「渡すものがあるんだよ」
そう言って、彼はカバンのサイドポケットから、チケットを取り出した。
「コンクールのチケット。絶対… 見に来いよ」
サイドテーブルに二枚、チケットを置いた。
「楽しみにしてるよ」
穏やかに微笑む義郎をそ見ると、病室を去った。そして最後の目的地に向けて、陽炎で揺れる暑い気温の中、歩き出した。