202号室の、お兄さん☆【完】
岳理さんの掴んだ腕は、やはり少しひんやりとしていました。
繁華街は、ざわめき、夜なのに人の気配は途切れず、空の星たち以外は騒がしいです。
「じゃ、帰るぞ」
「へ?」
「俺に夢中なみかどが、合コン行ったぐらいで騒がねーよ」
よ、良かったぁ……?
ちょっと拍子抜けです。
「俺は疑ったりしない」
「ありがとうございます」
「その変わり、心変わりされたら、監禁するかもしれねぇケド」
クッと笑うと、岳理さんは助手席のドアを開けてくれました。
私は、胸がきゅううっと痛くなって、
ふ、不謹慎ながらも、
岳理さんなら監禁されても良いって思ってしまいました。
それぐらい、私は岳理さんが好きなのかもしれません。
確かに、夢中ですね。
ぼーっと岳理さんの横顔を見ていたら、岳理さんはポツリと言いました。
「リヒトとトールは合コンとなると毎回あの手品するからな」
「毎回……? というか岳理さん、あの手品見た事あるんですね」
と、言うことは、ご、合コンに一緒に行った事あるってことでは……?
「あれは、俺が教えたからな」
「……そーですか」
「言っとくケド、4年間も鳴海のストーカーしてたから合コンなんか行ってねーぞ」
繁華街は、ざわめき、夜なのに人の気配は途切れず、空の星たち以外は騒がしいです。
「じゃ、帰るぞ」
「へ?」
「俺に夢中なみかどが、合コン行ったぐらいで騒がねーよ」
よ、良かったぁ……?
ちょっと拍子抜けです。
「俺は疑ったりしない」
「ありがとうございます」
「その変わり、心変わりされたら、監禁するかもしれねぇケド」
クッと笑うと、岳理さんは助手席のドアを開けてくれました。
私は、胸がきゅううっと痛くなって、
ふ、不謹慎ながらも、
岳理さんなら監禁されても良いって思ってしまいました。
それぐらい、私は岳理さんが好きなのかもしれません。
確かに、夢中ですね。
ぼーっと岳理さんの横顔を見ていたら、岳理さんはポツリと言いました。
「リヒトとトールは合コンとなると毎回あの手品するからな」
「毎回……? というか岳理さん、あの手品見た事あるんですね」
と、言うことは、ご、合コンに一緒に行った事あるってことでは……?
「あれは、俺が教えたからな」
「……そーですか」
「言っとくケド、4年間も鳴海のストーカーしてたから合コンなんか行ってねーぞ」