好きだったよ、ずっと。【完】
それはまだ二人が付き合って、一ヶ月くらい過ぎた頃。



二人と一緒に帰りたくなくて、わたしは一人で帰ろうと校門を出た。



だけど、忘れ物をしたことに気が付いて急いで教室に取りに行った。



階段を上がって見えた、自分のクラス。



そこに二人の男子がいて、中の様子を見ている感じだった。



「なにしてるの?」



そう、声を掛けると「わっ、前田!シッ!」と、人差し指を立てられた。



「中、見てみろよ!!」



「ん?中に何かあるの?」



何の気なしに、覗いた。



「……っ!!」



二人がキスしているなんて思わなかった…。



綺麗な夕日が教室に差していて、二人はオレンジ色に染まっているみたいで、とても綺麗で、映画に出てくるような絵だった。



忘れ物なんかしなきゃ、良かった。



覗かなきゃ、良かった。



そんなことを思い出すと胸の中心、奥ら辺がキュンと痛くなった。
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