好きだったよ、ずっと。【完】
「なに、意識してんの」



だけどやっぱり隠せてたと思ってたのは、わたしだけだったみたいで春夜の言葉に肩が揺れた。



「べっ、別に。意識なんかしてないし」



「そうかぁ?」



そう言って春夜は、わたしの耳元で囁いた。



<お前のこと、すんげぇ好き>



「……っ」



すごく嬉しいはずなのに、胸がギュッと痛くなって感情が込み上げてきた。



ポタリと床に涙が落ちて。



「朱里…?」



今まで余裕顔だった春夜の顔が急に変わった。



「そうやって…、わたしのこと…、からかって…、楽しい…?」



「あ?」



「……そういうことは、本気で好きになった時に言ってよ!!」



叫んだと同時に、レンジの解凍が終わりましたの合図が鳴った。
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