好きだったよ、ずっと。【完】
二人はもう別れてて、璃香に気持ちはないって本人から聞いたわけだけど。



わたしと同じような経験をした女の子は、みんなこうなるのかな。



「春夜のこと、キライになれない…」



「なんだそれ」



バカにするわけでもなく、軽く鼻で笑って。



「つまり、は?」



つまり、は……。



「大好き……、ぐふっ」



言った直後、思いっきり抱きしめられ鼻が潰れた。



「春夜…、痛いよ…」



まだ胸に押しつけられている為に、声がこもる。



そんなことは、おかまいなしに。



「可愛いこと言う、お前が悪い」



なんて、人のせいにして。



わたしは顔が見えないことを良いことに、春夜の胸の中でニヤケてしまい頬も熱くなるのが分かった。
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