好きだったよ、ずっと。【完】
「朱里、ニヤけてないでチャーハン作れ」



なっ、なんでニヤついてるのがバレてんのよ…!!



しかも<作れ>って、なに。



「おーい、聞いてんのか?」



「聞いて……っ!?」



黙ってたわたしに、また声を掛けてきた春夜。



「聞いてるわよ!!」と、怒るつもりが勢いよく顔を上げれば、鼻と鼻がくっつきそうなくらいの接近で…。



慌てて顔を下に向けようとしても、今度は体がピタリとくっついてるせいで、俯くこともできなかった。



「キス、できそうだな。この距離」



<キス>という言葉に反応して肩がピクリと揺れた。



「はっ、離してっ…」



「いやだね」



体を捩らすもギュッと抱きしめられ、逃れることができない…。
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