好きだったよ、ずっと。【完】
顔に書いてあったって…。



そんな漫画みたいなこと、あるわけないじゃないっ。



「ねぇ、朱里。まだ怒ってんの?キスきたら機嫌直ってくれる?」



「…怒ってない、怒ってませんから!だから、キ…、キスは結構ですっ」



わたしは春夜から離れようと、後ろに一歩下がった。



だけどすぐに腕を掴まれ引っ張られると、春夜との距離がグンと近くなった。



「間宮とは、したんだろ」



「……っ」



そう言われると、何も言えない。



だって、したから…。



目を逸らそうとした、わたしの顎を掴むとクイッと上を向かされた。



「さっきの、続きしようか」



「つ、続きって…?」



「とぼけんなよ。目閉じかけてたくせに」



「……ぬっ」



だってあの時は、そういう雰囲気だったから、だから…。



「だ、だめっ…」



両手で春夜の胸を押し離れた。
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