好きだったよ、ずっと。【完】
「ごめん…。今の俺には、お前を優しく抱ける自信がない」



「え…?」



優しく…、抱く…?



思ってもなかった言葉に、つい春夜をガン見してしまった。



「俺、今すげぇ間宮に嫉妬してるわけ。ついでに、お前にもイラついてんの。別に俺ら付き合ってたわけじゃないから、朱里が浮気したわけじゃないんだけどさ…。でも、お前と間宮が…、と思ったらすげぇイヤで」



「そ…、んなの。わたしだって…、そうだったよ…」



「ん?」



わたしの言葉に、春夜は眉間に皺を寄せた。



「わたしはずっと、春夜と璃香を見てきたんだよ?璃香とは親友だったわけで…。もちろん、初めてエッチした時のことは聞かされたし…」



当時、璃香はもちろんわたしが春夜に片思いしてたのは知らなかったわけで。



だから、初めて一つになった時、「昨日春夜とエッチしちゃった…」って、璃香が恥じらいながら言ったのを今でも昨日のことのように覚えてるんだ…。



「朱里…」



「だから、優しく抱くとか抱かないとか、そんなこと考えないでよ…。春夜の好きにしていいんだよ?その…、めちゃくちゃにしても、いいというか、なんというか…」



やだっ、わたし何言ってんのっ。



恥ずかしすぎるっ。
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