好きだったよ、ずっと。【完】
「…お前ってさ、もしかして。もしかしなくても、すげぇドM?」



春夜はニヤリと笑いながら、腕組みをし上から見下ろしてきた。



「なっ、う…、うっさい!!」



わたしはというと、こんな子供みたいなことしか言えなくて…。



「へぇ、そうか。じゃぁ、言葉攻めとか弱いんだろ」



一歩、一歩確実に近付いてくる春夜。



「それ以上、喋んないでっ、ドS!!」



わたしは両腕をバタバタさせ、これ以上近付いてくんなと精一杯の抵抗をした。



そんなわたしの腕を、春夜がガシッと掴んだ。



「なぁ、どんな感じでしようか?すげぇ、恥ずかしい恰好とかしてみる?」



「もういい!出て行ってよ!!」



これは本心なんかじゃない。



ねぇ、春夜なら分かってくれる…?



「そ、じゃぁ帰るわ」



だけど、春夜はわたしの腕を離すと背中を向けたんだ。



「や、だっ…。帰っちゃ、やだ…」



お願い、帰んないで…。



わたしは咄嗟に、春夜の腕を掴んだ。
< 152 / 267 >

この作品をシェア

pagetop