好きだったよ、ずっと。【完】
すると春夜が、「ふぅ」と溜め息を吐いた。



「そんな、可愛く言われたら帰れないんだけど」



「か、可愛くはないけど…。帰ってほしくないから…」



「はぁ…、ホントどうなってもしんないよ?」



それは優しくできないってこと…、だよね?



「いいよ、春夜になら。何されても……んっ」



わたしが話し終わらないうちに、顎をクイッと持ち上げられキスをされた。



可愛いキスじゃなくて、強引に奪うような、そんなキス。



「んっ…」



右手で後頭部を押さえられ、左手は服の中に侵入してきてブラを押し上げ、大きな手で包まれた。



「なに、ここがいいの」



「……っ」



一度顔が離れ、聞かれるも恥ずかしくて頷くことさえできない。



「ほら、言わなきゃ分かんねぇだろ。それとも、こっちか?」



「んぁっ…!!」



素早く左手が下に降りてきて、穿いていたフレアスカートの中から下着越しに触れた春夜の指に、思わず悲鳴に近い声が上がった。



「へぇ、朱里はココが好きなんだ」



「い、言わないでっ…」



やっぱり言葉で何か言われると、素直になんかなれない…。



「ウソだ。朱里は、ドMだから言ってほしいんだろ?」



「そ、そんなこと…、ないっ」



そう言うと、春夜は一度手を抜いた。



「へぇ。じゃぁ、なーんにも言わないで、無言で触られて、無言で挿れられて。それで、お前は満足なんだな?」



「そ、それは…。イヤだけど…」



無言って、それはそれで恥ずかしい気がする…。
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