好きだったよ、ずっと。【完】
『いや、あの。璃香が酔っぱらってて。一人じゃ帰れそうにないんです。だから璃香を送ってから迎えに行きます』



春夜は、璃香を取ったんだ…。



わたしのことも迎えに来てくれるらしいけど、でも璃香を優先するんだね…。



ツー、と頬を伝う涙。



悲しいのか苦しいのかツライのか、なんの涙かは分からない。



けれど、一度落ちてしまえば次から次へと涙が溢れ止まらない。



もう諦めよう、と思った時花音さんが言った。



「あーら、残念ねぇ。そんなの朱里ちゃんが待ってるとでも思ってんの?」



『どういう、意味ですか』



花音さんは、すごい。



わたしなら、「じゃぁ、待ってるから迎えに来てあげて」なんて言ってしまうかもしれないのに…。



「今すぐ来なきゃ、聡に喰われるわよ?」



『さ、とる…。間宮っ!?』



急に春夜の声のトーンが、低くなった。



「あ、俺の名前勝手に出しやがった」



聡は、花音さんを見ると溜め息を吐いた。



わたしも釣られるように花音さんを見れば、「まぁ、見てて」と口パクでわたしに言った。



「そうよー。だってわたし元々、聡の友達だもの。それで朱里ちゃんとも、仲良くなったのよねぇ」



『じゃぁ、間宮も今。そこにいるんですか』
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