好きだったよ、ずっと。【完】
「大丈夫よ。聡は、照れてるだけだから」



「はぁ?花音さん、なに言ってんスか。意味が分からないッス」



そんな二人を交互に見てしまう。



「なに」



聡は、ちょっと機嫌が悪そうにわたしを見た。



「いや、あの…。聡と花音さんって、お似合いだなと思って…」



「は?」



「あ、それ!わたしも思ってたのよねぇ!さすが朱里ちゃん!!」



思ったことを口にすると、聡は眉間に皺を寄せた。



そしてまだ何かを言いたそうにしていたけど、それはなつこさんの声によって掻き消された。



というか、なつこさんも思ってたんだ。



うん、絶対お似合いだと思うんだよね。



花音さんをチラリと見れば、ピンク色のカクテルを飲んでいて、それを静かに置いた。



「はぁ…。なつこも朱里ちゃんも、それ本気で言ってんの?」



「本気よ、本気!!ね、朱里ちゃん?」



なつこさんの言葉に、コクコクと首を縦に振った。



「ふーん。じゃぁ、朱里ちゃん?聡のイイとこ、わたしに教えてくれる?」



え、聡のイイところ…?



花音さんの言葉に、真剣に考えてみることにした。
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