いと甘し。
だけどそんな私達の関係にも、少しずつ亀裂が入り始めた。
5月も終わりに近づいた頃、私は真希ちゃんだけでなく、音楽の趣味とかが合う蘭ちゃんともよく話していた。
移動教室の時は、真希ちゃんと蘭ちゃん、その真ん中に私。
お昼の時も、体育でランニングするときも常に一緒にいた。
今思い返すと分かるのだが、真希ちゃんは蘭ちゃんのことが嫌いだったんだと思う。というか、私と仲良く話してる女子が嫌いだったんだと思う。
休日の日に遊ぼうと言っても、蘭ちゃんも一緒だということを知れば「だったら行かない」とふてくされることがしばしばあった。
私は少し悩んだ。蘭ちゃんは良い子なのになんで真希ちゃんはこんなに毛嫌いしているのだろうか、と。
そして彼女のあからさまな態度に、当の本人である蘭ちゃんは気付いていた。真希ちゃんがトイレに行ってる隙をついては「あいつ私に対してだけ態度悪すぎ」とうんざりしていた。
なんとか2人の仲を取り持とうと思ったのだが、今まで争いごとは無関係だった私にこの状況を打破するための対策が浮かぶ筈もなく。
私は火花を散らす2人を横に、肩身の狭い生活を送った。