sweet wolf
「サボり仲間、あんたしかいないじゃん」
「つか……なんでジャージ着てんだ?」
怪しむ蓮に、思いっきり突っ込まれる。
あたしは精一杯の笑顔を作り、
「ジャージの方が動きやすいでしょ?」
苦し紛れの言い訳を吐く。
それでも蓮は胡散臭そうな目をあたしに向け、口を開いた。
「髪も濡れてる」
「シャワー浴びたの!!」
もう、ぐちゃぐちゃだ。
学校でシャワーなんて浴びるはずもないのに、焦ったあたしは頓珍漢な解答をしていた。