総長からの「愛してる」Ⅱ
「うーん………。」
「なんだよ?」
「本当にこっちであってる?
昴、実は方向音痴とか。」
「……うるさい。」
歩き出して10分。
コンビニどころか、普通のお店すら一度も見ていない。
昴が前を歩いていたから、なんとなくついてった。
そもそも私は龍嵐倉庫周辺は詳しくないし、昴に完全に任せっきりにしたのが間違いだった。
「ここを下りれば、見える……………はず。」
その証拠に、昴自身も不安そうにしている。
「先行け。」
目の前にあるのは、長めの下りの階段。
「うん。」
本当に見えればいいけど。
ーーーー足を踏み出した瞬間。
ドン