総長からの「愛してる」Ⅱ
海斗の話を聞く限り、一宮宇美は自分のことが一番大切だ。
そして、お腹の命も自分のために利用する人。
……そんな人が、自分を犠牲に幼い子どもの願いを聞き入れるはずがない。
「まるでBGMのように、夜になるとその情事の音が流れる。
その音が俺の日常で、毎日で、普通だったんだ。
だから、俺はその音を求めた。」
夜に母親がいなくても、寂しさを感じなくなった子どもは、
一体何が日常になるんだろう。
その答えが、今の海斗……
「女は嫌いだ。でも、俺は女の音を聞かなきゃ違和感を覚えるようになってしまった。」