シュガーメロディ~冷たいキミへ~
「……私のピアノが、何?」
「……」
「自分の発言には責任持たないとね?」
黙ってしまった今野くんに、このみちゃんのブラックな笑みが向けられた。
あの笑みを向けられて恐怖に身震いしない人を私は知らない。
今野くんも、恐れるように顔を歪め、そしてひとつため息を吐いた。
「……はー……。これ言ったら航に絶対怒られるけど……。うん、これは航のためにもそろそろ言わなきゃだめだよな」
「だから何なの?」
焦れたようなこのみちゃんに、今野くんは苦笑して、私まっすぐに見た。
「……航、リオりんにずっと冷たかったでしょ?」
「え……、うん」
「その理由、……リオりんのピアノなんだ」
「え……」
私の、ピアノ……?
どういうことなのか全然わからなくて、なにも言えなかった。
このみちゃんも同じようで、黙って今野くんの次の言葉を待っている。