ありがと。


「ううん。なんにもしてくれなくていい。ただあたしの前では、笑っててほしい。もう、泣いてる人の顔見たくないの。」



「ぁあ。てか、泣く分けないだろ?!男が泣くなんてありねぇよっ」


隼人君は笑って言った。



「そんな事無いかもよ??あたし死んだら…」


「おい。そんな事言うなよ・・・」


「…もし、あたしが死んだら泣いてくれる??」

あたしは真剣に質問した。
隼人君は微笑みながら言った。


「やだ。俺は、お前に生きててほしいから泣かねぇよ。それに泣いて送られても心配で逝くにもいけねーだろ??」


隼人君は悪戯っぽく笑った。


「なにそれぇ~。真剣に聞いたのに!!」


「ゴメン、ゴメン!!でも、そんな死ぬだなんて考えてたら、ダメじゃん。前向きに行こうやっ」


隼人君はあたしの頭を軽く小突きながら言った。


「うん…。わかった!!あたし頑張るねっ」


「そーしろっ・・・んじゃ、俺帰るわ。茶ありがとな!」


あたしは隼人君が部屋に入るのを見てからドアを閉めた。


「…隼人君は凄いな…。いっつも前向きで。」


あたしはそう呟き、
数少ない洋服をタンスから引っ張り出し鞄につめ
入院の準備をした。


「えーっと、後何がいるかな?・・・・あ。歯ブラシ。」


必要な物は一通り鞄に入れた。
暇になったあたしは、お風呂に入って寝る事にした。

1人暮らしのあたしは電気代節約のためテレビ・こたつなんて置いていない。
時々不便に感じるが、パソコンがあるためそこまで不便ない。
それにパソコンは週に一回するかしないかぐらい。

てか、ローマ字打ち出来ないし…


「さぁ、寝よ~。」



あたしは明日の朝何が起きるかも知らずに早々と寝てしまった。




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