ありがと。


―ピンポンピンポン―


―ドンドン!!―


―ガチャッ―



「・・・い!!おい!!かのん!!起きろ!!早く!!かのんの病院って石田病院だよな?!」


あたしはいきなり入ってきた男に起こされた。
誰だかわかる。
きっと隼人君だ。



「ん?なに?そーだけど…」

目を開けてみるとやっぱり隼人君だった。
重たい体を起こしてベットからでると、手をつかまれ隼人君の部屋に入れられた。


「・・・え?!ちょ・・・ちょっと!!なに?!」


「いいから早く!!」


隼人君は手早にテレビをつけてニュースにした。


「なに?!あたし超寝起きの格好だし!!」


「いいから早く見ろって!!」


隼人君に朝早くに起こされた眠たさとイライラで
無愛想に隼人君に掴まれていた手を振り放しテレビを見た。





『…次のニュースですが東京都にある建物で石田病院と偽り患者に癌だといい高額の治療費を騙し取っていた所昨日午後5時ごろ詐欺容疑で・・・・』






「・・・・これってさぁお前行ってた病院だろ??」


あたしは今置かれている状況についていけなかった。




・・・・癌


・・・・詐欺


・・・・偽り



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