お茶の香りのパイロット
翌朝から、フィアは漆黒のロボット、セイリールのコクピット内にいた。
「私を助けたときはひとりで乗っていたんでしょう?
で、どうして2人乗りなの?
ゲスト用ってわけではないみたいね。」
「ああ、2人のコンビネーションでより強くなる。
俺がメインパイロットで、セイの動き全般を扱う。
そして、サブパイロットである君の役目だが・・・。」
「私の役目・・・なの?」
「そう。君の動作、特徴、勉強ぶりなどいろいろ調べさせてもらっていたからね。
宝石のことをのけて評価すると、君は動作を扱うパイロットをやるよりも、その場その場の状況判断や、敵の情報、周りの環境などの情報処理能力の方が抜群に高い。
つまり、セイリールの脳での活動部分を担ってもらうのがベストなのさ。
人間でも、がむしゃらに相手になぐりかかるばかりではボクシングで勝てはしないのと同じだよ。」
「なるほど・・・頭でいろんな情報を整理した上で、相手の意表をついたり、弱点を攻撃したりするのね。」
「そうだ。とくに団体戦というか、セイは毎度といっていいほど、複数を相手にすることになるだろう。
そういうときは、相手の内情やザコの数、優れた大将はどういった特徴があるのかとか、こちらの避難経路も計算しておかなくてはならなくなる。
それを早急にやってほしいんだ。
セイリールの中枢コンピュータは俺が開発して、俺の知り得たすべてのことをインプットしてある。
君のバストのサイズも形までしっかりとだ。
だから初めは、少々君をバカにした態度をとるかもしれないが、怒らずに大目にみてやってほしい。」
「ねぇ、私・・・あなたに怒っているんだけど・・・。
バストのサイズはともかく、形って何よ。
どういった情報の入力をしたわけ?」
「い、いや・・・ちょっと感触をだな・・・。
まぁ・・・そんなことはどうでもいい。
とにかく、君がやることをわかってもらって毎日特訓をやっていく。」
「特訓ですって?
それって誰かを倒すってこと?」
「ああ、模擬兵を用意してある。
それと、ちょくちょく実戦もやらねばならないしな。」
「実戦って、アルミスたちも来る?」
「残念だが、アルミスたちとは接触しない。
今、接触したら彼らが死ぬことになる。
セイは戦えば、ずっと敵としてたたきつぶすまで敵となる。」
「そう教え込んだの?」
「まあな。昨日の君の話じゃないけれど、過去に侮辱されると不信感を持つだろ。
セイもまた過去に信じていたロボットに裏切られ、攻撃され、屈辱を味わった。
それからずっと敵を追っているが、まだ勝てないんだ。
俺がひとりだったから、勝てずにいた。」
「そうだったの・・・。
じゃ、私がセイのためにがんばらないといけないわね。
エッチなだけで頭の悪いご主人だけじゃ、つらかったでしょうね。」
「言ったな。せいぜい俺の動きについてくる判断をしてくれよ。奥さん。」
「奥さんなんて・・・私はフィアでいいわよ。」
「よろしく頼む。フィア。」
「え、ええ。(なんでこんなふうになっちゃったのかしら。
これじゃ、私が喜んで彼のサポートを引き受けてるとしか思えないじゃない!
だけど・・・なぜか、ここにいるのがうれしい気がしてる。
アルミス、ごめんなさい・・・)」
「私を助けたときはひとりで乗っていたんでしょう?
で、どうして2人乗りなの?
ゲスト用ってわけではないみたいね。」
「ああ、2人のコンビネーションでより強くなる。
俺がメインパイロットで、セイの動き全般を扱う。
そして、サブパイロットである君の役目だが・・・。」
「私の役目・・・なの?」
「そう。君の動作、特徴、勉強ぶりなどいろいろ調べさせてもらっていたからね。
宝石のことをのけて評価すると、君は動作を扱うパイロットをやるよりも、その場その場の状況判断や、敵の情報、周りの環境などの情報処理能力の方が抜群に高い。
つまり、セイリールの脳での活動部分を担ってもらうのがベストなのさ。
人間でも、がむしゃらに相手になぐりかかるばかりではボクシングで勝てはしないのと同じだよ。」
「なるほど・・・頭でいろんな情報を整理した上で、相手の意表をついたり、弱点を攻撃したりするのね。」
「そうだ。とくに団体戦というか、セイは毎度といっていいほど、複数を相手にすることになるだろう。
そういうときは、相手の内情やザコの数、優れた大将はどういった特徴があるのかとか、こちらの避難経路も計算しておかなくてはならなくなる。
それを早急にやってほしいんだ。
セイリールの中枢コンピュータは俺が開発して、俺の知り得たすべてのことをインプットしてある。
君のバストのサイズも形までしっかりとだ。
だから初めは、少々君をバカにした態度をとるかもしれないが、怒らずに大目にみてやってほしい。」
「ねぇ、私・・・あなたに怒っているんだけど・・・。
バストのサイズはともかく、形って何よ。
どういった情報の入力をしたわけ?」
「い、いや・・・ちょっと感触をだな・・・。
まぁ・・・そんなことはどうでもいい。
とにかく、君がやることをわかってもらって毎日特訓をやっていく。」
「特訓ですって?
それって誰かを倒すってこと?」
「ああ、模擬兵を用意してある。
それと、ちょくちょく実戦もやらねばならないしな。」
「実戦って、アルミスたちも来る?」
「残念だが、アルミスたちとは接触しない。
今、接触したら彼らが死ぬことになる。
セイは戦えば、ずっと敵としてたたきつぶすまで敵となる。」
「そう教え込んだの?」
「まあな。昨日の君の話じゃないけれど、過去に侮辱されると不信感を持つだろ。
セイもまた過去に信じていたロボットに裏切られ、攻撃され、屈辱を味わった。
それからずっと敵を追っているが、まだ勝てないんだ。
俺がひとりだったから、勝てずにいた。」
「そうだったの・・・。
じゃ、私がセイのためにがんばらないといけないわね。
エッチなだけで頭の悪いご主人だけじゃ、つらかったでしょうね。」
「言ったな。せいぜい俺の動きについてくる判断をしてくれよ。奥さん。」
「奥さんなんて・・・私はフィアでいいわよ。」
「よろしく頼む。フィア。」
「え、ええ。(なんでこんなふうになっちゃったのかしら。
これじゃ、私が喜んで彼のサポートを引き受けてるとしか思えないじゃない!
だけど・・・なぜか、ここにいるのがうれしい気がしてる。
アルミス、ごめんなさい・・・)」