Snow Love. ~大好きなキミへ~
グラウンドに出ると、そこには白瀬くんの走りを一目でも見ようとする人たちでもういっぱいだった。
「あ、愛花こっちあいてるよ!」
光莉ちゃんがなんとか隙間を見つけてくれたみたいで、私たちの観戦場所は決定。
「……にしてもすごいよね、白瀬くん。大会の参考タイム計るっていうだけで、こんなにも注目されちゃうんだもん」
100メートルのラインの近くで軽く準備運動をしている白瀬くんを見ながら、私は小さく呟く。
そう、今日は陸上部の人たちにとってはすごく大切な日。
来週末にある大きな陸上大会。
その参考になるタイムを、今日のこの場で計るんだ。
でも、なんでそんなに大事なタイムをこんなに大勢の人の前で計るんだろう、そう不思議に思うよね。