鍵の付いた羽根たちに。Ⅰ


そんなことは放っておいて、
今度は黒髪、紫眼がしゃべる。

「初めまして、
会計の逢園 悠麻です。
悠利の双子の兄で、
王龍の幹部です。」

…王龍?
王龍って王蝶の下の暴走族の名前。

まぁもう関係ないんだけどね…

すると何故かまた喋りだした鬼灯。


「"お嬢様"が暴走族の名前など
知ってるわけないですよ。」

…イラッ

なんだよこいつ…
黙って聞いていれば、
お嬢様、お嬢様って…

しかもキモいんだよ笑いかたが!!
歪んでるんだよ!!

気がついたときには僕はもう口走っていた。
「お嬢様ですが何か?
その前に僕を悪く言えないんじゃないんですか?
鬼灯見てると、
気持ちわるくなる。

なにそのキモい笑いかた。
違和感チョー有りまくりなんですけど~」


ついマシンガントークに…


< 12 / 53 >

この作品をシェア

pagetop