鍵の付いた羽根たちに。Ⅰ
そんなことは放っておいて、
今度は黒髪、紫眼がしゃべる。
「初めまして、
会計の逢園 悠麻です。
悠利の双子の兄で、
王龍の幹部です。」
…王龍?
王龍って王蝶の下の暴走族の名前。
まぁもう関係ないんだけどね…
すると何故かまた喋りだした鬼灯。
「"お嬢様"が暴走族の名前など
知ってるわけないですよ。」
…イラッ
なんだよこいつ…
黙って聞いていれば、
お嬢様、お嬢様って…
しかもキモいんだよ笑いかたが!!
歪んでるんだよ!!
気がついたときには僕はもう口走っていた。
「お嬢様ですが何か?
その前に僕を悪く言えないんじゃないんですか?
鬼灯見てると、
気持ちわるくなる。
なにそのキモい笑いかた。
違和感チョー有りまくりなんですけど~」
ついマシンガントークに…