鍵の付いた羽根たちに。Ⅰ
実をいえばこの女学院。
蝶桜女学院は、
お嬢様学院で頭脳明晰、
運動神経抜群、茶道も剣道も一位。
全国大会にも出る、
常連院だ。
部活もレパートリーが多く、
幼稚園から大学までのエスカレーター式院。
だから僕は令嬢でもある。
そして、
有名なのは女学院だけじゃなくて
隣接された男子校もそうだ。
女学院と同じくらいの力を持っていて、
名を皇龍高校。
女学院と同じくらいの力を持つのに
暴走族に入っているやつが多いらしく、
真面目だが不良が多いということでも
有名だ。
ある意味いわくつき。
てか、僕誰に説明しているんだろ…
こんな長話して…
授業に遅れちまう…
足早に僕は階段を駆け上った。
そしてドアに手をかけ、
いつもの日常が始まる。