恋愛写真館~和服のカメラマンに恋をした~
「僕が認めてもらうには時間がかかりそうだね」
「・・・・・・そう、かな」
私は慶次郎の目を見ることができなかった。
ジャズの音色に耳を傾けて、気持ちを落ち着かせる。
「真智は、僕とお母さん、どちらかを選ぶとしたらお母さんを選ぶ」
とても静かな声で慶次郎がそう言った。
否定したいのに、できなかった。
「あんな悲しそうな真智の顔を見るのは初めてだった。僕は、真智を苦しめていますか」
前を向いたまま、低い声で話す慶次郎。
隣にいるのに、とても遠く感じた。
「私は、慶次郎を愛してる」
絞り出すようにそう言った。