恋愛写真館~和服のカメラマンに恋をした~





1階に着き、エレベーターから降りた。






肩に手を回され、人混みから逃げるように、歩く。






大きなクリスマスツリーが飾られていた。






「きれい」





呟いた私に、川北さんは静かに言った。





「真智の方がもっと綺麗だな」




その言葉に、気持ちが込められているのかどうか、女性にはわかってしまうんだよ。






慶次郎も言ってくれた。



真智、綺麗だよ。



真智、好きだよって。









「真智っ!!」







私の右腕を掴む。






聞き間違えるはずがない。




この声。






「真智、待って」







そこにいたのは、慶次郎だった。






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