恋愛写真館~和服のカメラマンに恋をした~
呼吸を整えた慶次郎が、大きく息を吸った。
「いろいろありがとうございました。真智が辛い時に支えて下さったんですね。でも、もう僕が幸せにすると決めたんで」
「そんなの榎本さんが決めることだと思います。榎本さん、今、ここで俺か元彼か、選んでよ」
こんな川北さんは見たことがなかった。
強い口調で、目が鋭くて、見たことのない怖い顔をしていた。
何も言えずに、川北さんから目をそらしてしまう。
選べない。
選びたいけど選べないよ。
川北さんに失礼すぎる。