恋愛写真館~和服のカメラマンに恋をした~
私の背中にそっと手を当てた慶次郎。
「すいません。真智は、優しいからどちらかを選ぶなんてできないんですよ。あなたのこともきっと大切に思っているから。だから、僕が勝手に連れ去ります」
慶次郎は、そっと私の両手を握った。
グイっと引っ張り、慶次郎の胸の中に。
「ごめんなさい。川北さん」
私は、川北さんの悲しそうな表情を見ていられず、すぐに目をそらした。
「そっか。うん。俺こそごめん」
川北さんは、静かに頭を下げ、背を向けて歩き出した。
その背中を見つめていると涙が溢れてくる。
また傷付けた。
私のせいだ。
そう思っていると、クリスマスツリーの電飾の色が変わった。
紫色から真っ赤に変わったツリーを見上げた。
と同時に、慶次郎のキスが降り注ぐ。
そっと唇を挟むようにキス。
そして、何度も何度も優しく唇を合わせた。