恋愛写真館~和服のカメラマンに恋をした~
そっと目を閉じる。
たくさんの人の声が聞こえる。
こんな場所でキスしている私達。
激しく舌を絡め合い、何度も何度も唇を合わせた。
私の頬に、冷たい何かが当たる。
雪?
雨?
目を開けると、
「慶次郎?」
慶次郎の瞳からこぼれる涙、だった。
私達は、泣きながら、キスを続けた。
ごめんね。
ごめんね、慶次郎。
大好きだよ。
遠回りしちゃったけど、私はあなたが好きです。
「メリークリスマス、真智」
「メリークリスマス、慶次郎」
鼻先をくっつける。
温かい息がかかる。
慶次郎の匂い。
「真智、愛してます」
「私も」
ジングルベルの音楽が聞こえる。
目を閉じると、ふたりきりの世界だった。
雑踏の中、数え切れないくらいキスをした。