恋愛写真館~和服のカメラマンに恋をした~
ごめんねって。
伝わる。
好きだよって。
伝わる。
慶次郎の愛が、私の心に届く。
「観覧車、乗りたいな」
私がキスの途中でそう言うと、慶次郎は耳元で囁いた。
白い息が私達を包む。
「真智はエッチだな」
そして、私の手をぎゅっと握り、観覧車に向かって歩き出した。
クリスマスイヴの観覧車はさすがに混んでいて、待ち時間30分。
「慶次郎、クレープ食べたいな」
「ん?クレープ?」
眉を少し下げた慶次郎が、仕方がないなぁという表情で私を優しく見つめた。
私は、慶次郎に甘えている自分に気付く。
観覧車に乗りたいとか、クレープ食べたいとか。
そんなことを自然に言える自分に驚いていた。
やっと、本当の恋人同士になれたのかな。
私達。