恋愛写真館~和服のカメラマンに恋をした~
「モニカとは本当に何もないの?」
「一度も会ってないですよ。時々、僕を試すようなメールが来たけど、それも彼女の作戦ですよ。彼女は、真智にとって本当にいい友達だな」
モニカのおかげ。
モニカがいてくれなかったら、私はどうなっていたかわからない。
本当に支えてくれた。
私に気付かせてくれたのもモニカだった。
「で、どこから聞いたらいいのかわからないんですけど、さっきの彼とのこと、聞かない方がいいですか?僕、ショック受ける?」
唇に生クリームをくっつけた慶次郎が、スネたような顔をした。
「大丈夫。彼とは何もない。本当だよ」
「でも、お互いに惹かれ合っていたのは確かでしょう」
「好きになろうと思った。辛かったから、他に好きな人を作ろうって思った。私、バカだよね」
「ええ、バカですね。信じられないくらい短絡的で、幼稚な考えです。でも、そんな真智が僕は好きだ。だから、許します」
指を絡めるようにして手を繋いだ。
観覧車の順番が近付いてきた。