恋愛写真館~和服のカメラマンに恋をした~
「ますます、好きになりましたよ。ふふ」
そんなことをサラリと言えちゃう慶次郎。
「機嫌直して、お茶でもしません??」
私の顔を覗き込む慶次郎。
私は、静かに頷いて、深呼吸をした。
「落ち着きました」
私がそう言うと、慶次郎はやっと手首を離して、私の背中をポンポンと叩く。
「あの平手打ち、なかなかのパワーでしたよ」
「・・・・・・」
男の人の頬を殴るなんて、生まれて初めてだった。
まさか自分がそんなことをしてしまうなんて。
信じられなかった。
「どうしよう」
「大丈夫ですよ。もう大北部長と会うことはないでしょ?僕も会うことないと思うから」
にっこりと穏やかに微笑んだ慶次郎に、ドキドキが止まらない。