恋愛写真館~和服のカメラマンに恋をした~
目と目を合わせた後、小さく頷いた慶次郎。
少し眉を下げた。
「実はね、大北部長とは、犬猿の仲だった。僕のことを気に入ってくれていた上司がいて、僕を写真事業部へ引き抜いてくれたんだ。僕が写真家を目指していることも知っていて、本当にいい上司だったんだ。彼と大北部長は同期でライバルだった。そのこともあって、大北部長は僕を嫌っていてね。元々、性格も合わなかったんだと思うけど」
犬猿の仲。
そうか、やっぱり。
私は、アイスコーヒーを一口飲んだ。
黒いストローが新鮮だった。
ストローの先で氷を突付く慶次郎。
その仕草だけでも、セクシー。
冷静に慶次郎を観察している自分がいた。