恋愛写真館~和服のカメラマンに恋をした~
追加で注文したクランベリーのスコーンが運ばれた。
まだ熱くて、ふわふわしていて柔らかかった。
「美味しいですね」
熱々のスコーンを口に含んだまま、微笑む慶次郎。
大好き。
その顔も、その話し方も、全部大好き。
「でも、まさか真智さんのお見合い相手が大北部長だなんて、思ってもみなかった」
「そうですよね。私も、びっくりです。でも、慶次郎さんが来てくれたことにびっくりです。夢かと思いました。昨日の電話ではそっけなかったから、もう私のことなんてどうでもいいのかと思ってましたよ」
慶次郎は、また眉を下げて、苦笑いをした。
唇についたスコーンのかけらがかわいい。