私に舞い降りたいくつかの奇跡。



そして、先生に負けるとも劣らない深い深いため息が私の口から漏れた。


わかってるんだけどなぁ、、、
私の成績では到底及ばないこと。


けど、私にも意地がある。

部活を引退してからというもの、
学校が終わると直帰で机に向かった。

夜になれば、自転車をこいで塾に通った。

土日が来ると、朝から図書館にこもった。


ここまでして今さら志望校を変えるなんて、私にはできない。


意地があるというより、
勇気がないのだ。


「あーぁーやだなぁ」


ぶつぶつ言いながら帰路に着く。




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