声が聴きたい
それから和希は病院へと運ばれた。
俺と母さんは付き添いたいと申し出たが車内にて処置をしたいので、お一人ならと言われて、本来ならここは母さんなんだろうけど、いろんな人や場所に連絡したり、和希の荷物を用意したりと、やることを考えて救急車には俺が同乗した。
「優一、これ、母さんの携帯よ、使い方わかるね?病院についたら、まずは家に電話してね?」「ん、わかった、大丈夫。」
俺は母さんの携帯をギュっと握りしめて「じゃあ、君はここで和希ちゃんに呼び掛けていてね」病院へと向かった。
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電車だと一駅いったところにある、この辺りでは大きな病院に運ばれた。
細かいことは分からなくて、「この部屋で和希ちゃんを診るから君はこのイスで待っていてね、電話をするなら、あの、自動販売機のとこからなら大丈夫だ、ここも見えるしね。」教えられたままに電話を母さんにかけてから座って待った。
俺がそうして和希を待つ間、母さんは親戚やらに連絡をして、和希の荷物を用意し、こちらに向かっていた。
一時間半くらいだろうか、俺の座るイスに母さんと、秀と秀の母さんが駆けつけた、そして、処置室のドアも開いた。