孤独と嘘と愛に騙されて。
「 別に見られたっていいんじゃない? 」
だって。
本当に春先輩のこと好きなのかな。
どうしても疑いたくなってしまうような発言。
呆れてしまいそう。
「 いいって...。だって好きなんじゃないの? 」
廉くんの気持ちを確認したくて
そう聞いてみたものの、聞いた私がバカだったのかも。
まともな答えは、返ってこない。
こっちは本気で答えてほしいのに。
じゃないと、彼の趣旨がいっこうに分からなさそうだから。
「 好きだけど、春だけっていうのはずるいから。 」
春だけ?ずるい?
何がずるいのかよく分からない私は
頭の上に5.6個はてなマークを浮かべている。
すると廉くんは、そんな私を見ておかしなものでも見たかのように
ははっと声に出して笑い出した。
「 香恋かわいい!だから深く考えなくていいよ 」
廉くんの発言は本当に分からない。
かわいいっていうのも、全部表向きの言葉だし、
だからっていうのもよく分からない。
本当、謎で包まれてる男の子。
でも、彼と一緒にいるとこっちまでおかしくなりそう。
変な意味ではないんだけど気持ちが楽になる、そんな感じ。
そして彼は
また私を馬鹿にするように
「 放課後、屋上で待ってる 」
そう言って走り去って行った。