孤独と嘘と愛に騙されて。


しっかりと閉まっているカーテンの隙間から
ひょっこり顔を出してみる。
廉くん、どこに行っちゃったんだろう?
試着したから見てもらおうと思ったのに。

店内をゆっくり見渡してみると、
いたいた。
ナンパ男子。


可愛らしい背の小さな店員さんと
ニコニコ笑って話してる廉くんを見つけた。
なんか、嫌な気分。
もういいや、着替えて自分で服決めよう。
そう思ったとき、
...やっぱり彼は意地悪だった。



「 何?すねた? 」


何もなかったかのように
小悪魔っぽい笑顔を浮かべてやってくるんだもの。


「 別に?店員さんと話は終わったの? 」


廉くんは演技が上手なのに、
私は下手くそ。
別に、廉くんが誰と話していようが
私には関係ないはずなのに。
どうしても顔が不機嫌になってしまう。

そんな私を
廉くんは見抜いてしまうから。


「 ...、似合ってるじゃん。 」



そのたった一言で、
私の胸はドクンと飛び跳ねるの。
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