意地悪なキミに、スキをあげる。
なんだ、お前ちゃんと男じゃん。
「は?なに急に」
「教師が、生徒の家の前でキスなんてしていいのかよ」
「………場所変えよう」
木下とすれ違いざまに『ついてこい』とだけ言って
あおに教えてもらった備品庫に行った。
キス?
相手って、あお…しかいないよな。
あおとしかした覚えねぇし。
備品庫のドアをしめて、念のため鍵をかけた。
暗い備品庫の中に見える木下のシルエット。
あれ、こいつってこんなに背高かったっけな…。
「…で、お前は何が言いたいわけ」
「ちゃんと…っ、教師の自覚あんのかって聞いてんの!」
「…………」
「なに黙ってんだよ」