♡Trick or kiss♡
「…………は?」
唇を離すと、そこには驚くほどマヌケな顔した委員長がいて。
…委員長もするんだ、こんな顔。
それだけでなんだか今日はもう
十分だ。
「…委員長。
知ってる?
何であたしがいつも、きっかり3分遅刻するのか」
「……」
「……委員長と、ちょっとでも話せるからだよ?」
固まったまま動かない、委員長。
「委員長、あたしは
あなたのことが好きです」
フワリと、窓から秋の風が入ってくる。
それが、あたしの染めたばっかりの黒髪を、優しく揺らす。
「大好きです」