FACT!〜交わる赤〜





あまりにも突然な出来事に、生活安全課の人間が総立ちする。



もちろん課長もだ。





「な、な、な、なんで僕なんですかぁ!?」





七原は口をパクパクさせながら唖然としている。




そんな七原の態度に腹が立ったのか、大森は七原の首根っこを掴むと、ズルズル引きずりながら部屋を出た。



「お、お、大森さん?え、どどどうして…?」





動揺して呂律が回っていない七原の首根っこを大森は尚も掴みながら、七原を何処かへ引っ張って行く。



「痛い痛い……」





「うるさいなぁ。大人しくせぇ。」
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