俺の腐的な日常
そして、春。
俺は無事、高校に合格。
流石に、県で有名な進学校!!
っていうわけにはいかなかったが
まぁまぁの進学校には合格できた。
「茜さん!俺、合格したよ!」
「やったじゃん!頑張ったね、聡!」
「ありがとう、茜さん!
茜さんのおかげだよ!」
俺たちは高校の正門で抱きしめ合った。
―…でも俺が高校生になるということは
茜さんとの別れを意味する。
最初に約束したんだ。
高校生になったら茜さんのもとから
自立するって。
「おめでとう、聡。…本当に、…」
「あ、茜さん?!どしたの?!」
いきなり泣き出した茜さん。
初めて見る茜さんの涙。
どうしたらいいか分からなくなる。
「茜さん、大丈夫?茜さん?」
とりあえず、背中をさする。
あの日。俺が茜さんに拾われたあの日。
あの時の俺はまだ茜さんよりも背が低かった。(成長期が遅めだったんだ。本当に。)
なのに今では俺の方が15cm近くも高くなった。
最初は抱きつくと
俺が茜さんにスッポリ埋もれていたのに
今じゃ茜さんがスッポリ。
時の経過を思い知らされる。