俺の腐的な日常
―――ガチャ
茜さんとの生活の間も
金を取りにたまに訪れていた我が家。
親はどこまで分かっているんだろう。
中学を途中から行っていないことは?
この家に住んでいなかったことは?
高校に合格したことは?
…なぁんにも知らないんだろうな。
それは、それで楽。
茜さん家にあった洋服や日用品を
大きめの鞄に入れて持ち帰ってきた。
早速整理して、バイト探そう。
こんな家、住みたくない。
早く1人暮らしを始めたい。
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「…これで、全部か…。んーっ!!」
両手を上にあげて伸びをしながら
後ろに倒れる。
自然と目に入るのは天井。
思い出されるのは、…茜さん。
夜な夜な身体を交える俺達は
世の中的には異常だったのかもしれない。
それでも俺は。
あの人が拾ってくれたおかけで生きてる。
そばにいないのは寂しいけど、
絶対に
何があっても忘れない
大切な人。
…茜さん。